自発性を発揮できる組織をつくる
私は自発性を発揮できる組織がいちばん強いと思っています。
目標に対して、全メンバーが自分がやらねばと思っている組織こそ理想です。なかなかありえないことでしょうが。
そういうものは、よほど危機感が高まっていなければ起きえないことでしょう。しかし、そういう理想は追求していきたいものです。
アメリカという国では、ベンチャービジネスが盛んですが、その一つの理由が自発性の発揮しやすい社会的な仕組みが整備されているからでしょう。
ベンチャ-キャピタルや資本市場といった制度以外にも、新規企業に対する受け入れが比較的寛容な社会の雰囲気ということもあると思います。
また、失敗してもそれをマイナスと受け止めない文化風土も影響しているでしょう。
こういうのは、5種の国の特徴といえるかもしれません。
翻って日本を見れば……いまの日本は窒息しそうです。
その典型が中央官僚による行政システムです。地方のこともすべて中央が決める。
地方はその体制にすっかりならされ、パブロフの犬のように中央の声に従うだけ。
これでは、効果的な対策が地方から生まれるわけがありません。
もっとも、なまじ反旗を翻しても中央に圧殺されるだけ、ということもあります。そういう仕組みになっているんですよ。
多分あと10年くらいすれば、道州制が導入されると思います。経験上、私が言っていることはだいたい10年かかるからです。本当はいますぐにもやっていただきたいのですが。
そういうことをまともにやっていこうとする政治家がいるのかどうか。これがいちばんの問題でしょう。
当今の政治家は、難しい問題になると先送りするばかりですから。先送りしないのは、まとはずれな消費税増税論議のようなものばかり。
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