2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

欠点をいかに指摘するか

それでは、どういうタイプには欠点を示すことが有効なのか、例をあげながら説明いたしましょう。技術に非常に自信をもっているにもかかわらず、それ以外のことにはまったく関心がないという、いわゆる技術バカをよく見かけます。こういう人間に、「君の技術…

欠点を指摘してもよい条件

欠点を指摘しても反発が起きないようにするためには、まず言葉づかいという技術的な問題があります(ここでは暗示というスキルを使います)。もちろん、両者の関係にふさわしい言葉を選ぶのは、言うまでもありません。これは本書を読んでこられたかたには、…

欠点を指摘する訓練

リーダー感覚を実感するには、指導する楽しさを感じるのがいちばんよいと、私は思っています。その点、人をほめる行為は、相手が喜ぶことが多いですし自分も楽しい。それで、これが訓練の基本になると思うわけです。 これに対して欠点を指摘するのは、非常に…

反骨を期待する「叱る」指導が成功しないとき

星野さんが中日の監督をしていたとき、阪神と対戦するのはたいへん楽だったそうです。先に二、三点とったら、それでもうあきらめてしまうからです。阪神の選手たちは覇気がなく、相手の選手に罵声を浴びせられると言い返すこともできず、ファンから理不尽な…

感覚とは快を感じること

どんな仕事でも、スポーツでも、趣味でも、あるいは家事でも、原理は同じです。進歩するためには、感覚がないとダメなのです。 その感覚とはいったいどういうものなのでしょうか。私は、快を感じられるかどうかだと思っています。感覚イコール快ということで…

上達するかどうかは、感覚があるかないかだ

「リーダー感覚」とは聞き慣れない言葉だと思います。ですから、「早く説明してくれ」と、みなさんおっしゃりたいはず。それは重々承知しておりますが、その前に「感覚」について、ちょっと考えてみたいのです。 物事を習うとき、急激に伸びる人もいれば全然…

欠点を指摘するのは難しい

昨日は、欠点を指摘するリーダーの例を示しました。今日は、別の角度からこれについて説明します。以下は拙著『リーダー感覚』の引用です。 リーダー感覚を実感するには、指導する楽しさを感じるのがいちばんよいと、私は思っています。その点、人をほめる行…

欠点を指摘する指導法に合う人・合わない人2

部下をほめない指導者は大勢いる。部下に自分の権力を見せつけようとするリーダーも同様だが、要するに彼らは部下と競争しているのであり、リーダーとしての立場を保つことができていないのである。そういう行動は自分に実力がないことを自覚しているための…

欠点を指摘する指導法に合う人・合わない人

◆野村流指導法に合う人・合わない人 野村さんは、彼の著書のなかで、選手の操縦に成功した人たちの例として三人の名をあげている。江夏、江本、門田だ(二)。いずれもひと癖あるタイプで、人のアドバイスを簡単には聞かないタイプだった。 江夏投手は監督に…

リーダーの人間行動学1

第一章 リーダーの人間行動学概論 リーダーがメンバーを指導するさい、一人ひとりの性格や行動の癖を理解しつつ指導することはたいへん望ましいことである。しかし、これは言うはやすしの類であって、実行するのはなかなか難しい。 もし、あなたの部下が何か…

リーダーの訓練では、リーダーシップが身につく訓練がよい  

本やセミナーで学ぶのは理論ですね。野球にたとえれば、バッティング・フォームの解説書のようなものでしょう。それを読んだだけで、いきなり公式戦に出て、ピッチャーの球を打てといわれても、それは無理というものです。 それなら、どうすればよいか。野球…