感覚とは快を感じること

 どんな仕事でも、スポーツでも、趣味でも、あるいは家事でも、原理は同じです。進歩するためには、感覚がないとダメなのです。

 その感覚とはいったいどういうものなのでしょうか。私は、快を感じられるかどうかだと思っています。感覚イコール快ということですね。

 ラーメン屋の店主なら、ラーメンがうまいと感じることが必要であり、画家なら、ものを見て美しいと感じることが不可欠です。舌の感覚が育っていない人に、いくら熱心に料理を教えても、お客さんを呼べる味は出せませんし、美しいものに快を感じない人に、どんなに高度な技術を教えたところで、しょせんは素人の絵しか描けません。

 このことはどんな職業についてもいえます。優秀な技術者や職人であれば、自分のテーマを追究していて楽しいと感じています。売れっ子営業マンであれば、お客さんに喜んでもらえることが嬉しいと感じているはずです。

 こういう感覚が必要なのは仕事だけでありません。野球少年なら、体を使う快感、あるいは野球というスポーツそのものに、おもしろさを感じられるかどうかが大事でしょう。株だったら、儲かる喜びを感じられるかどうか、なのかな……。これは儲かっている人に聞いたほうがよさそうです。

 ともかく、その人が伸びるかどうかは、「快の感覚」があるかどうかです。したがって、優れたリーダーになれるかどうかは、リーダーとしての快を感じる能力があるかどうかにかかっているわけです。

リーダー感覚』の詳細はこちら

                    • -

新刊『リーダーの人間行動学――人間を見る力を鍛える』(鳥影社)では人間分析の方法論が示されています。体癖論の感受性理論をベースに、歴史上の人間(探険家スコット、乃木希典大村益次郎ショパンとサンド、空海最澄)の行動分析を通じて、感受性の解説を行っております。営業折衝や対人折衝にとても役立ちます現在、アマゾンなどのネット書店、紀伊國屋ジュンク堂などの大手書店で販売中。

なお、L研リーダースクールサイトでもご購入いただけます。ご購入いただいた方には特典のプレゼントがありますこちらから

L研リーダースクールでは立読みを準備しました。こちらから