成長機会を与える集団作り

企業リーダーでしたら、「成績を上げる」という集団目標の追求以外に、以下の3原則を常に考えるべきだと思います。

それらは、組織のまとまりを保つために考えるべき要因です。

・仲間意識が感じられる集団づくり
・成長の機会があると感じさせる集団づくり
・自発性の発揮ができる集団づくり

これは人間の3つの要求である「種族保存の要求、成長の要求、自由行動の要求」に対応しています。


ピーター・ドラッカーさんがどこかに書いていましたね。

「その会社でどんなに頑張っても社長になれないような職種は外部発注とか別会社にすべきだ」

たとえとして、大手商社のビル内掃除なんかがあります。別に商社でなくてもいいのですが。

ビル掃除の若者がどんなにやる気があって有能であっても、商社の仕事で抜擢される可能性はとても低いでしょう。そういうところにまわされたら、やる気がなくなるでしょう。そんなのは外部化しろというのです。

ビル清掃会社に勤めるのなら、その若者のやる気もいきるし、出世だってできるだろう、というのです。

そうかもしれませんね。

だいたいスタッフというのもそういうところがあります。助手なんかもそうでしょう。手柄はみんな上の人にとられ、自分は給料も上がらないし、評価されない。これではやる気が失われる。

役所のキャリアとノンキャリアだって、そういう関係ですよ。仕事に就く段階ですでに出世コースが決まっているのですから、ノンキャリにやる気がわかないのも当然。

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