行動観察における理論と技術の紹介
昨日の続きです。今日は行動観察における技術について説明します。
1.人間に対する観察能力を強化する
リーダーがメンバーを導いていくためには、彼らがどのような人間であるのかが、わからなければなりません。
そのためには行動観察が重要になりますが、観るべきポイントを知っていなければいけません。
行動観察においては次の二点に注目します。
・メンバーの行動パターンの把握
これは、彼らが日ごろからとる行動パターンの把握です。負けず嫌いな行動とか利害得失に敏感な行動とかのことです。基本は10種類あります。
・異常行動の把握
これは精神障害などの行動とは違います。要するにいつもとは違う行動のことです。
たとえば、いつも陽気な海上保安庁の職員が急に落ち込んでいるように見えたら、これは何かをしたなと気付きます。まあ、これは比較的簡単な例ですが。
なぜ、人間がいつもと違う行動をとったかのかを分析すると、いろいろな情報が得られます。
具体的な勉強法
上の基本10種類のパターンを「感受性」と呼びます。つまり、10種類の感受性がありますので、その特徴を頭に入れると非常に便利です。詳細はこちら
行動観察において得られた情報を分析し、相手がどのような感受性の持ち主であるから分析します。
さらに、立場の分析についても行います。
組織や団体の職位などの影響が、個人の人間行動にどう反映されるかを分析します。
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人間の行動基準(感受性)は大ざっぱにいって10種類あります。それを頭に入れて、なおかつそのタイプを識別できれば、対人折衝ではとても役にたちます。L研リーダースクールではいろいろな講座をご用意しています。
こちらから
基本的な考え方や分析方法を示したものが、11月中旬(20日ごろ)に発売予定の『リーダーの人間行動学――人間を見る力を鍛える」(鳥影社)です。この立読みを準備しました。一部ごらんいただけます。こちらから
また、L研リーダースクールではこれに関連するリーダー研修講座(メールセミナー)を行っています。