指導内容が受容されるための技術
リーダーが人を導く上で最も重要な技術とは、認め方の技術であろうと、私は考えております。
もちろん、これまでに分析した相手の行動特性を考えながら、行わなければなりません。
もう一つ覚えておかなければならないことは、人間は言葉だけでは、なかなかすんなりと理解されないということです。
そこで、重要になるのが暗示技術です。これは相手の潜在意識に働きかける、極めて高度な技術です。
暗示というと、自己暗示を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、私が対象とするのはあくまで相手にかける暗示技術です。
もうひとつ忘れてはならない重要な技術に説得の作法があります。
いきなり、相手を説得しようとしても、相手は抵抗するだけです。説得の作法は、認め方の技術や暗示技術が働きやすいようにするための準備手段と考えてもよいでしょう。
これらについては、これまでに断片的にこちらで書いておりますので、バックナンバーをご覧ください。
しばらく、暗示技術についてとりあげましょう。
暗示技術とは、「やれる」「できる」といった肯定的なイメージ(空想)を相手の脳裡にわかせる技術だと説明いたしました。
それを行うには、相手が抱いている「できない」「だめだ」という否定的な空想を壊さないといけませんと申しました。
それらについては、すでに以前こちらで述べていますので省きます。
これから扱うのは、それを一人ではなく大勢に与える暗示技術です。
(続く)