人間を見る力を鍛える2

昨日の営業所の所長についてもう少していねいに解説しましょう。

営業マンがオフィスにいるとこの所長は不機嫌になる。

訪問計画書をさっさと書いたら、すぐに外回りをしないといけない。

とにかく行動せよ、というのがこの所長の考え方でした。

行動重視の人間は、だいたい5種というタイプか7種というタイプです。

5種は運動部に多い。典型的な5種は、肩幅が広く逆三角形の体。手足がすらりと長い。

短距離水泳の選手には多いといえるでしょう。

このタイプは呼吸器が強いのが特徴です。

呼吸器が強いと行動的になり、社交を好むようになります。

人とわいわいがやがややっているのがとても好きなのです。

それと、呼吸器が強いと、妥協というか打算力が発達する。

感情を抑制してしまうのです。

感情を抑えるには、じっと息を耐えることが大事だからなので、呼吸器の強い人はそれが楽々できてしまう。

とにかく、じっとしているのがイヤな行動家で、頭脳は利害得失に明るい人になります。

あとは、要領がいいこと。学者のように、そもそも論から勉強なんかしない。あした出る試験問題はこのあたりと勘をつけて徹夜で勉強する。それで結構よい成績をとります。そして、試験が終ったとたんに忘れてしまう。

私なんかから見ますと表面的なのです。奥はそれほど深くない。ただ、瞬発力があって
新しいものにはすぐ飛びつき好奇心旺盛。要領がいい。

まだまだ言い切れませんが、今日はこれくらいにしておきます。







◆人間の感受性には大ざっぱに10種類ある

感受性とは、価値観といってもよいでしょう。

人間の価値観は5種類に分類できます。

・毀誉褒貶に敏感なタイプ(名誉にうるさい)
・好き嫌いに敏感なタイプ(感情的で好き嫌いだけに関心がある)
・合理性・現実性に敏感なタイプ(損得勘定にたけている。利害得失に敏感)
・闘争に敏感なタイプ(常に勝ち負けでものごとを考える)
・愛憎に敏感なタイプ(相手の愛や気持ちに敏感)

それぞれのタイプについては、より詳しい解説が必要ですが、これを知れば、どんな体型で、どんな体の強み、弱み(ある種の病気に弱いなど)がわかります。

整体の創設者(現在の整体と言う言葉をつくった人でもあります)野口晴哉が創りあげた「体癖論」には、身心一如の人間分析がなされています。

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人間の行動基準(感受性)は大ざっぱにいって10種類あります。それを頭に入れ、なおかつそのタイプを識別して、対人折衝にあたれば、指導は非常に効果的になります。これらについての概説は、12月初旬に発売される『リーダーの人間行動学――人間を見る力を鍛える』(鳥影社)にまとめておきましたので、ご一読ください。この立読みを準備しました。一部ごらんいただけます。こちらから

こちらの研修講座も参考にしてください。
こちらから