人間分析力の訓練は、ビジネスマンにとって筋トレのようなもの

リーダーは人間を観る力をつけよ、と私は盛んに言っております。

人間を観る力というのは、人間を見極める能力のことですが、人間を分析する能力ともいえますね。

そういう類のことをやったらいいじゃないの、と私はお勧めしていますが、なかなかとっつきにくいかもしれませんね。

まず、その重要性が分からない人が大勢いるでしょう。

たしかに、小売り店の店長さんだったら、うまいチラシの書き方を習った方が、売り上げにすぐつながるかもしれませんね。

効くのか、効かないのかわからないのに金は出せない、というのもわからないではありません。

人間を観る力というのは、こういうふうに考えたらどうでしょうか。

最近の野球選手(ほかのスポーツもそうだと思いますが)は、打ったり投げたりすること以外に、練習が終わると必ずトレーニングジムで筋力トレーニングをしますよね。

ビジネスマンにとっては、人間を観るための訓練というのは、この筋トレのような存在だと思います。

一日やったからといって、すぐに効果が出るわけではありません。しかし、一年、二年と続ければ必ず効果がでます。

継続するということが大事ですが、やはり人間飽きたり、イヤになることがある。そこで、私は、その訓練のお手伝いをしたい、と言っているわけです。

それから、人間を観ることの重要性がわかっている人でも、どうやって勉強したらいいかわからない、ということがあるかもしれません。

たしかに、これまでストレートに「人間を観る力を訓練する」などと言う人間はおりませんでしたからね。

そんなことはいわば個人の才能であり、訓練によって開発できるようなものでないと、多くの人は思っていたことでしょう。

私は、この面でのトレーニング方法を開発しているわけです。簡単に言えば、私のお勧めしていることは以下のようなことです。

1)人間の感受性パターンを頭に入れる
2)相手がどのパターンにあたるか正しく判断する能力を高める

それで、この理解力を増すための資料を私は自分のオンラインストアで用意しております。L研リーダースクールというところです。

いろいろな資料がありますが、特に私は歴史上の人物を分析するのがおもしろいと思っています。

歴史に名を残した人というのは、それなりの個性というものをもっています。ですから、そういう人間を分析すると、上の1のパターンがくっきり浮かび上がるのです。

一般の人はこれほどはっきりはしないでしょう。はっきりする人は、だいたい歴史に名を残す人です。つまり、個性を十分発揮しているということですね。

はっきりわかること、わかりやすいことを勉強するのが、勉強法のスタートしてはいちばんよいのです。

それをまとめたのが、『リーダーの人間行動学――人間を見る力を鍛える』(鳥影社)ISBN978-4-86265-276-8です。

特に、ここでは異常行動に着目しています。

異常行動といいますが、これは精神がおかしくなったという意味ではありません。いつものその人とは思えない行動のことです。「らしくない行動」のことです。

実は、この「らしくない行動」というのも、本当はその人らしい行動なのです。ところが、いろいろな環境条件があって、我々にはそれがその人らしく見えない。

そこで人間分析をしていきますと、やっぱりその人らしい行動だったんだ、と理解できてきます。そう思えると、人間の理解が一歩進むんですね。

そのあたりを、私なりに上の人物を通して考察していますので、よろしかったらお読みください。

ほかにも「空海最澄」なんてのもあります。これは内容は少々固いのですが、私としてはかなりの自信作です。上下型と捻れ型の対比がすごくよくわかると思います。二人は宗教界の巨人ですが、ある理由で対立をきたしました。その原因を人間分析から見ると、二人が急に人間くさい気がしてきます。


新刊『リーダーの人間行動学――人間を見る力を鍛える』(鳥影社)の立読みをL研リーダースクールサイトで準備しました。一部ごらんいただけます。こちらから

こちらの研修講座も参考にしてください。
こちらから