戦略と戦術の明確なる違いを理解する

古来より中国では、戦略的意図を感じさせない戦術こそ最良のものとされているようです。

元来戦略とは過激なものです。企業戦略でいえば、新規分野に参入とか、事業廃棄、リストラといったたぐいです。

その過激な戦略を行うのに、過激な戦術で対応しようとなれば、反発が生まれるのは当然。

そこで、戦術は表面上極めて穏便な外見をとることがよしとされます。

中国拳法の組織では、弟子が乱暴者すぎるので破門しようと思ったら、

「ぼくにはもう君に教えることがない。今度はどこそこの師匠について学んだらどうだ」とか「君ならもう道場を構えられる。独立しろ。援助するぞ」とでも言うそうです。

乱暴者だけに、へたに恨まれたら寝首をかかれますから、そこは慎重ですね。

要は追い出せばいい。追い出すことが目的なのですから、そのやり方はいろいろです。

目的と手段とは、よく分離して考えないといけません。

単純思考ではいけません。

ところが、過激な戦略を遂行しようとして、過激な戦術をとることがよくあります。

改革を実施しようとして、反発をくらい、解任されてしまう人をよく見ます。

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