間接的なほめ方
間接的にほめる手段というのは、なかなか応用が広くて、効果も味わい深いものです。
たとえば、副社長に「社長が君のことをほめていたよ」と部長さんが言われたらうれしいでしょう。
この場合は、実は社長が副社長に言わせているのです。
社長から直に言うこともいいのですが、これには副作用もあります。
たとえば妙に天狗になったり、「また社長にほめられるようにしなきゃ」とへんに肩に力が入ったりして、かえってよくないことがあります。
その点、間接的にほめられるのは、割合副作用が少ないようです。
しかし、間接的に批判するというのはどうもそうではないようです。
「あの人が、あんたのことこんなふうに言っていたわよ」
もちろん、言い方にもよりますが、批判された人は、ふつうはあまりいい気がしないのではないでしょうか。
かえって疑心暗鬼になるかもしれません。
たとえ、もっと頑張ってほしいと発憤を促すつもりで言っていても、それがストレートに伝わらない危険性はかなりあります。
ですから、間接的に批判する手段をもちいるときは相当神経を使うべきです。
もちろん、どんな手段でもうまく使いこなせればいいわけですが。
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