サブシステムの連動を用いる訓練をしよう

本日、リーダー研究所のサイトから5冊まとめて拙著をお買いいただきました。ありがとうございました。5冊もお買い上げ頂いた方が、昨日、今日と2日続きでしたので、ほんとにびっくりしました。

L研サイトでご購入いただくと、L研クラブ会員に登録され、貴重な資料がフリーで閲覧できますので、みなさまもよろしかったらどうぞ。

さて、本題に入ります。以下は、佐藤直曉『伝動戦略』より引用です。

郊外の一戸建てを買おうとしている家族がいるとする。購買決定者はご主人である。

しかし、本当のところ、ご主人はもうひとつ乗り気でない。今は仕事が忙しくて、とても家探しをする気になれない。それに職場から遠く離れた郊外に住むとなれば、通勤時間はいまより増える。そうなれば睡眠時間を削らないといけないなどと、内心ためらいがある。

これに対して奥さんは、子供の教育や生活環境を考え、どうしても郊外の家がほしいと思っている。家の間取りやらなにやら現実的な問題は奥さんの主張が通る。

気の利いたセールスマンなら、ご主人をあとまわしにして、まず奥さんに取り入ろうとするだろう。そして、ご主人を説得する材料を、奥さんといっしょに考え出すかもしれない。

もし、これとは逆にご主人の方に先に話をもっていけば、話はちっとも進まないだろう。

争点のビー玉(この場合はご主人)にアクセスするのが難しいとき、迂回しながらアクセスルートを探すのは当然のことだ。これが伝動戦略である。

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上記に加えて、アクセスの手順ですね。手順前後すると、せっかくの苦労がだいなしです。

ちなみに手順前後とは囲碁の言葉で、a,bの順にうつべきところを、先にbから打って、とんでもない結果になること。よくあるんです、これが。