リーダーにとって人間を見る力(人間分析力)はなぜ必要か
本日よりブログの模様替えをして、心機一転です。
このブログでは、リーダーに必要な「人間分析力」、「人間行動の理解力」、「組織を動かす能力」を強化するため、どのようなリーダー研修がふさわしいか、人間行動学の観点から考察していきたいと思っています。
これまで私が書いてきた本は、3分野あります。
最初が戦略論です。「先見力訓練法」「伝動戦略」「暗示型戦略」。
次がリーダースキルで「リーダーの暗示学」「リーダー感覚」。
今回の『リーダーの人間行動学――人間を見る力を鍛える」(鳥影社)では、人間行動基準の紹介をしています。
この人間を見る力が、リーダーにとっての指導力の源泉だと私は考えています。ただ、世に出す順番が逆になってしまったので申し訳ないと思っています。
なぜ、人間を見ることがリーダーにそんなに大事なのか。
たとえば、リーダースキルとして「ほめて人を育てよ」とよく言いますが、ではどうほめるのか、というのが現実にリーダーにのしかかってくるわけです。
しかし、こういう点について、明確に述べている人や書物はあまりいないのが実状です。
人によって言葉掛けは当然違うはずです。気の強い人もいれば、気の弱い人もいる。おだてに乗りやすい人もいれば、警戒する人もいる。
そのあたりの問題を正面切って扱っているのがこの本なのです。
実は、これについては心理学よりもよい研究があるのです――少なくとも私はそう考えています。
人間の行動基準は大ざっぱにいって10種類あります。それを頭に入れて、なおかつ識別できれば、対人折衝ではとても役にたちます。
簡単にご紹介しておきましょう。
毀誉褒貶(名誉心、世間の評判が気になるタイプ)
好き嫌い(好き嫌いの感情で行動するタイプ)
利害得失(利益があるか、得か、といった行動基準タイプ)
闘争(勝つか負けるかが得に気になるタイプ)
愛憎(弱い者を庇う傾向のタイプ)
この5つがさらに2分され10種類となっています。
そのうちのどれなのだろうと考えながら、人と会話したり観察することが、人間を見る力を鍛えることにつながります。
何もなしに、人間を観察するのはなかなかたいへんです。このパターンが存在することが発見されたことで、我々にとっては非常に人間分析がやりやすくなったといえます。
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新刊『リーダーの人間行動学――人間を見る力を鍛える』(鳥影社)では人間分析の方法論が示されています。現在、アマゾンなどのネット書店、紀伊國屋、
ジュンク堂などの大手書店で販売中。
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