カリスマリーダーになる方法

組織に集中をもたらす方法は、大別すれば二つあります。

一つは、焦点を与えて、それに集中させる方法。

たとえば会議室にメンバーが集まって、あるテーマについてOHPのプレゼンをする。そして、それ見ながら、メンバーがわいわい意見を言う。

これによって、問題点がクリアになります。また、メンバーの間には問題意識が共有され、結果として組織の集中力が増してきます。

もう一つの方法は、メンバーの間で夢を共有すること。

リーダーが夢を語ることで、メンバーの意識が夢に向かって集中していくのです。


前者の手段は圧縮空気をつくるようなものです。非常に凝縮的なイメージですね。

チームの精神が一つのテーマに向かって凝縮していくわけですから、わかりやすいことはわかりやすい。

一方後者は、夢がどんどん拡がっていく。気持ちが広がりながら、実はチームの精神は夢の実現に向かって集中するという、非常に不思議な集中法です。

ただ、この方法は取りとめもない感じもします。

ですから、ふつう組織に集中をつくろうとすると、前者の手段が圧倒的に使われるでしょう。

しかし、後者の手段はとても含みが多いような気がします。それで、私はあるとき、後者の研究をしてみようと思いたちました。

ビジネスでは夢というよりはビジョンという言葉をよく使います。

企業のビジョン、あるいは未来像を語るのはとてもいいことだとされています。

実際、ビジョンを語るリーダーはとても多いのです。

ところが、現実にはそれがさっぱり活かされていない。政治家のビジョンなんか散々でしょ?

ねえ、鳩山友愛さん?

私は、この原因は夢の質が悪いのか、それとも夢を実現させようとするときのプロセスに何か問題が有るのではないか、と考えました。

それでちょっと研究しました。

結論としては、ビジョンをただ語っているだけではダメなんですね。夢と現実の間にかける橋について語らないと、夢には力が与えられないのです。

その研究アプローチなんですが、私は預言者の研究をしました。

私はカリスマの預言者としての能力に注目して、そのスキルを明らかにしようと試みたのです。

それで、まず手始めに流言を起こす預言者について分析してみました。

詳しいことは拙著『暗示型戦略』にあります。流言を分析するとすごくおもしろいのです。

ある人物が、これからどこそこに大地震があるよと予言すると、みんなが不安になって大騒ぎする。しかし、私が同じことを言っても、たいして話題にもならない。そうなるのは、ある条件が存在するからでしょう。

私はその条件を発見しました。たいていのケースにその条件が共通してみつかったのです。

そこで、その条件を組織に用いれば、あなたもカリスマリーダーになれる、ということなんです。

それが拙著『暗示型戦略 成功を確信させる』の売りですね。

もっとも、この本はほとんど在庫切れで、いま調べたら、ネット書店の7&アイくらいしかありません。私は少し在庫をもっていますから、どうしても読みたい方にはおわけします。

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