物事を見る目:視野を広げる

リーダーのコミュニケーション能力を高める通信教育研修を行っているL研リーダースクールの佐藤直曉です。

このブログでは、コミュニケーションに限らず、もう少し広い範囲でリーダーの条件とは何かといった問題を追及してまいります。

今日のテーマは、リーダーの視野です。

コンサルティング会社に入ると、最初にやらされることは分析です。

まず、物事を分析する力をつけなさいということです。

最初はこれでいいのです。

でも、いつまでもこの段階に留まっていては、進歩はありません。

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分析とは、複雑な事物をいくつかの要素や成分に分けて、その構造を明らかにすることである。問題は、これがいきすぎることである。全体が見えなくなる。

西洋医学にはそういう面がある。かぜをひいて熱がでたとき、熱を下げようという発想は、熱の維持システムしか考えていないから生まれるのだ。

たしかに、熱があることは異常事態だ。しかし、体は侵入してきた菌を、高熱で殺そうとしているのだ。あるいは殺そうとするために熱が生じているともいえる。

したがって、人間の全体システムからすれば、熱をむやみに下げるのは間違いのことが多い。

佐藤直曉著「先見力訓練法」より

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分析の次の段階は統合ということです。

個々の要素がどのように影響力を保ちながら、全体を構成しているかを考える――これが統合化ということです。

私の本は、言ってみれば、すべてこの統合的視野を鍛え、活用することを目指しています。

人間を見る力を鍛えるための『リーダーの人間行動学――人間を見る力を鍛える』(鳥影社)では人間分析の方法論が示されています。

体癖論の感受性理論をベースに、歴史上の人間(探険家スコット、乃木希典大村益次郎ショパンとサンド、空海最澄)の行動分析を通じて、感受性の解説を行っております。営業折衝や対人折衝にとても役立ちます。

ただ、これはあくまで要素技術のひとつです。とてもコミュニケーションに使えるとても重要な知識ですが、これを統合化の発想の元で使うともっと効果が生じます。

その例はこちらに書いてありますので、参照してください。
コミュニケーションの戦略

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『リーダーの人間行動学』は、L研リーダースクールのサイトでもご購入いただけます。ご購入いただいた方には特典のプレゼントがありますこちらから

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