手順を尽くすことがないと物事は進まない

最近つくづく思うのですが、どんな問題解決にも筋道というものがあり、それに反することはそごをきたすと思います。

野田執行部のやり方を見ていると特にそう思います。

社会保障の姿をまずきちんと示していれば、消費税の問題はもっとずっとスムーズに進んだことでしょう。

そこに信念がないものだから、安易に妥協の路に走る。

結局、消費税増税という手段しか頭にないからでしょう。

上げてしまえばなんとかなるという安易な態度が鼻についてなりません。

原発の再稼働でも、安全規制庁を新しくつくり、きちんと安全検査体制を整備し、それに基づいて原発を厳密に審査し、判断をすれば、もっと説得力があったでしょう。

それを、ただ再稼働を急がせたいという理由だけで、きちんとした道筋を追わずに行うものだから、この有様です。

TPPも似たような運命をたどるでしょう。農業問題などの解決策なしで、ただTPPをやるといっても、ついてこれない人が多いはずです。

この道筋は、単に党内の手順だけ用意すればよいというものではない。

内輪だけですまそうとするから、安易な手順のみを追いかけることになる。

国民(ユーザー)を参加させても、十分に耐えうる道筋でないといけません。

正道に戻ることを切に望みます。

戦略のプロセス構築にあたっては考えるべきポイントがいくつかあります。

手順が前後してしまうと、野田執行部のようににっちもさっちもいかなくなりかねません。

こちらの本が参考書になります。

暗示型戦略