チームコミュニケーションにおける手順前後のツケ

このブログは、リーダーのコミュニケーション能力を高めることを目的としています。

コミュニケーションには2種類あると、L研リーダースクールでは定義しています。

ひとつは、“ミクロ”のコミュニケーション。
個人対個人のコミュニケーションです。

営業現場でお客さんとの折衝。
会社のなかで、部下との折衝。あるいは上司や同僚との折衝。
家族の中での対話。

こういったものを円滑に行えるようにするのが、
初等および、中等コミュニケーション科の通信教育です。

このなかで、とても重要な知識が「体癖論」と「感受性」です。
このセオリーには10種類の行動基準がまとめられています。

コミュニケーションでいちばん大事なのは、何を言うかではない。
そもそも、その前に、相手のニーズ、相手の行動基準、価値観を
知ることが最も大事です。
それなくして、折衝はありえません。

この感受性の入門解説セミナーを明日銀座で2時から開催します。
まだ、あきがありますので、お申し込みください。

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それに加えて必要なのが、「説得の作法」に関する知識です。

このあたりは、簡単な動画にまとめていますので、ごらんください。

さて、コミュニケーションにはもうひとつあります。
“マクロ”のコミュニケーション。

これはチームや組織の運営をスムーズに行うためのものです。
いかにメンバーのやる気を高めるようにするか。
いかに、スムーズに目的を達成させるか。

そのためのコミュニケーションをどのように行うかです。
具体的には、戦略的な概念をしっかり理解する必要があります。

TPPなどは、総理大臣の国民に対するコミュニケーションが圧倒的に不足しています。
もちろん、国会議員に対しても不足です。

コミュニケーションが不足する原因は、戦略をしっかり立てていないからです。

TPPという「手段」が一人歩きしている。
まず、TPP参加ありきみたいなことになってきています。

国内農業はこうあるべきだと言ってからTPPに参加するならわかりますが、
そういうものをついぞ聞いたことがありません。

TPPの推進派は農業問題について、よくこういう発言をします。

「農業は農業として、TPP参加否かにかかわらず、改革していかなければならない」

それは間違いです。

国内農業をどうするかまず決め、
それにしたがってTPPで交渉するのが筋です。

農業問題とTPPが別だなどと、よく平気で言えるものです。

戦略と戦略遂行の関係が全然わかっていないのです。
戦略をきちんとたて、手段としてTPPを用いる。
この関係がきちんどできていない間は、TPPで国がまとまることはありえません。

L研リーダースクールでは、高等コミュニケーション科でこのような問題を扱います。

テキストには拙著『先見力訓練法』『伝動戦略』『暗示型戦略』を用います。

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新刊『リーダーの人間行動学――人間を見る力を鍛える』(鳥影社)では人間分析の方法論が示されています。体癖論の感受性理論をベースに、歴史上の人間(探険家スコット、乃木希典大村益次郎ショパンとサンド、空海最澄)の行動分析を通じて、感受性の解説を行っております。営業折衝や対人折衝にとても役立ちます現在、アマゾンなどのネット書店、紀伊國屋ジュンク堂などの大手書店で販売中。

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