戦略を考えるための基礎能力養成

経営戦略を学ぼうとする人は、いろいろな手法を目にすると思います。

ちょっと調べたサイトでは、こんな手法を列挙しておりました。

◆事業の方向性を決めるフレームワーク
アンゾフの経営戦略 (成長戦略のフレームワーク
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント
GEのビジネススクリーン
バリューポートフォリオ

◆戦略のパターン
ポーターの事業戦略類型
価値基準による戦略類型
業界地位と戦略
ブルーオーシャン戦略
チャレンジャーの逆転戦略

◆業界構造分析のフレームワーク
5つの力(ファイブフォース)
アドバンテージ・マトリックス
戦略ポジショニングの分析

◆内部資源分析のフレームワーク
バリューチェーン
デコンストラクション
サービス・プロフィット・チェーン
リソース・ベースト・ビュー
7つのS
VSPROモデル

◆事業戦略立案のツール
PEST分析
PLC(プロダクト・ライフ・サイクル)
テクノロジー・ライフサイクル
技術戦略(MOT
事業の経済性分析
経験効果
3C分析
SWOT分析
PDCAサイクル

◆統合的フレームワーク
ビジネスロードテスト(7ドメインズ)
デルタモデル
環境分析のプロセス
製品市場戦略(PMS
競合分析フレームワークKSFの

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このような手法を勉強するのが悪いとは言えませんが、これでは学生のお勉強にしかなりえない、といったら言い過ぎでしょうか。

しょせん手法とはあとからくるもの、問題が先にあってそれをどう解くか考えるときに考えればいいこと。

おもしろい手法があるから、これを現実問題に適用しようというのは順番が逆で、だいたいうまくいきません。

手法を学ぶ前に、肝心のビジネスのセンスとか、戦略的なセンスをどうやったらつくれるかをまず考えるべきでしょう。

この点について、いま私は自分なりの考え方をまとめていて、いずれ発表しようかと思っています。

アプローチとしては、
1)問題とは(戦略課題とはどのようなものか)
2)問題を解く者の性質

2)については、3つの構成要素を考えています。

この3要素(トップの志向、組織の特徴、環境)をていねいに分析することがまず大事だと思います。

そのためのフレームワークを提示したいと思っています。アナリストの業界分析とは少し違う確度になりますね。